加齢などによりまぶたが開きにくくなり視野が狭く感じる、上まぶたにたるみや脂肪が多く腫れぼったい、まぶたの皮膚が余って顔の印象が変わってきた際に、皮膚や皮下脂肪の一部を切除したり、まぶたを持ち上げる筋肉を引き締める手術を行って、スッキリとした目元にする施術です。
上まぶたのたるみの原因は3つに分けられ、
があります。その原因やまぶたの状態によって治療法が異なるため、専門の医師による診察・診断・治療が重要です。
眼瞼皮膚切除術とは、もともとの二重のラインに合わせて上まぶたの皮膚を切除し、たるみを改善する方法です。皮膚のたるみの改善と同時に二重ラインの調整や、一重を二重に変えたりすることができます。皮膚切除量が多くなってしまう場合は、眉下切開を併用することがあります。
眉毛下皮膚切除術(びもうかひふせつじょじゅつ)とは、眉毛のすぐ下で余剰皮膚を切除する方法です。加齢でたるんでしまった目元をスッキリさせることができます。上まぶたの腫れぼったさが気になる方や自然に目元をパッチリさせたい方にも適した治療法です。もともとの目元の印象を大きく変えないため自然な仕上がりになることが特徴です。注射での局所麻酔となり、麻酔後5~10分して施術致します。時間は30分~60分程度で終了です。
眉下切開は経過とともに、最終的にはかなり目立ちにくい傷になります。傷はうっすら白っぽく治りますが、よく見てもどこに傷があるかわからないくらいになる方も多いです。
ただ、術後の眉下切開は白く目立ちにくくなるとはいえ、多かれ少なかれ傷は残りますし、傷を気にされる方もいらっしゃいますので、ご希望ならアートメイクで術後にカバーするのも良い方法です。
当院では、眉のアートメイクも行っております。
眼瞼下垂とは、顔を正面から見た際、瞼(まぶた)が瞳孔の上までしっかりと上げられない状態のことで、瞼が重く、特に視野の上方が狭く、見にくくなります。片側の場合と両側の場合があります。額の筋肉を使って無理に瞼を引き上げようとするため、眉毛が上がった状態になることがあります。また首を後ろに反らせて見ようとするため、肩こりや頭痛を引き起こすこともあります。
眼瞼下垂の原因としては、先天性眼瞼下垂と後天性眼瞼下垂があります。
先天性の眼瞼下垂症は瞼の縁(瞼板)を引き上げる眼瞼挙筋の発達異常などが考えられており、瞼を持ち上げる力が十分にないことで発症します。
後天性のものでは、加齢やハードコンタクトレンズの長期使用、紫外線や白内障・緑内障手術などが原因として挙げられれ、瞼板と眼瞼挙筋をつなぐ挙筋腱膜とミュラー筋という組織が緩んでしまうことで、うまく力が伝わらず、眼瞼が十分に上げることができない状態です。
当院では日帰り手術が可能な方の治療を行います。また、治療には医療保険が適応されます。
目を開ける筋肉をつなぐ組織(挙筋腱膜)を瞼板に縫い付けることで、まぶたを明けやすくする手術を行います(挙筋前転術)。上まぶたの皮膚を切開し、たるんだ腱膜や筋肉を前方に引っ張り、糸で瞼板に縫い付けます。この手術により腱膜のたるみが改善し、上眼瞼挙筋肉の力がしっかりと瞼板に伝わり、十分にまぶたが開くようになります。
上眼瞼挙筋の機能低下が強く、挙筋前転術では改善できない重度の眼瞼下垂症に対して主に行われます。太ももの筋膜や糸などを用いて瞼板とおでこの筋肉を繋ぎ合わせる手術です。これにより、おでこの筋肉を利用した眉毛を上げる動作で、まぶたを開くことができるようになります。
目頭切開は、目の内側にある蒙古襞(めがしらの上側にかぶさっている皮膚)を切開して目の横幅を広げ、目を大きく見せる手術です。 目頭切開に二重手術を組み合わせることによって自然な平行型に変えることもできます。