多汗症とは手足や脇下の汗が通常の人よりずっと多く、
そのために日常生活に支障をきたしている状態です。
多汗症治療のひとつに、ボツリヌストキシン注射があります。 気になる部分の皮下にボツリヌストキシン注射をして、交感神経から汗腺への刺激の伝達をブロックすることによって発汗量を減少させ、手足の汗、わきの汗の治療などに用いられます。大変よく効く治療なのですが、効果はずっと持続するわけではなく、効果の持続期間が最大で6ヶ月であるため、継続的な治療が必要です。
ミラドライとは、ワキの汗やニオイ(わきが)の元となる「汗腺」を、皮膚を切らずにマイクロウェーブの照射により破壊する治療です。ミラドライは米国FDAで多汗症・腋臭症・減毛に対し承認取得し、厚生省から重度の原発性腋窩多汗症に対し薬事承認を取得しています。皮膚を切らないため、傷跡が残らないのが最大の特長です。日帰り治療が可能で、当日から腕も動かせますし、シャワーを浴びてワキを洗うこともできます。
当院では剪除法(せんじょほう)で行います。 ワキを3〜4cm程度切開して臭いの元となるアポクリン腺を丁寧に取り除きます。ワキのシワに合わせて切開するので、時間とともに傷は目立たなくなります。 術後2週間程度、腕を上げないなど安静にしていただく必要があります。 また、手術部位が治癒するまでに2週間から1ヶ月程かかります。